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いらか道の「白い家」
2009年07月11日
「白い家」と聞いて連想するのは……オバマ大統領? じゃなくて、「白い家」はスペイン語でCasa Blanca「カサブランカ」、名画のタイトルにもなったモロッコの都市でもあり、大輪のユリの名前でもあります。いらか道に出現したカサブランカ、道行く人は皆足を止めて芳香にうっとりし、美しい花に見とれます。でも、花束や盛花で目にするカサブランカとはちょっと違いますね。カサブランカのおしべは花屋さんですべて摘まれ、純白の花となって登場します。なぜ? 花粉が手や服につくと取れない、花粉アレルギーへの配慮などが理由のようです。さらに先日新聞に、「カサブランカは匂いが強すぎて病室に飾るには適さないが、豪華なので花束に入れたいとの要望に応じて、香りを抑制する薬が開発された。水に溶かして切花に吸わせると香りが8分の1になる」とあって、ため息がでました。あでやかに香気高く咲いたのに「そのまんま」を愛でてもらえないカサブランカ、どう感じているでしょう。