せたがや八季

寒い寒いと言っているうちに４月も終わり間近、花を楽しませてくれたソメイヨシノもコブシもすっかり若葉に覆われています。今回は、どちらかといえば葉っぱが主役の木に咲いた花を集めてみました。なんの花でしょう。①赤でわりと目立ちますが、こんなにしげしげと眺めたのは初めてです。②この木にこんな花が咲くと初めて知りました。小さな小さな米粒より小さい花です。③花だけ見ても分からないでしょうが、葉っぱがヒント。ゴールデンウィークの最後の日に関係あり。私はみそ餡が好きです。

ソメイヨシノが代表する一重の桜と、ヤエザクラの開花の時期がずれているのはありがたいことです。両方が一度に咲いてしまったらもったいない。今、砧公園の他にも桜新町の駅前通りや総合運動場で八重桜が見ごろです。お花見は砧公園で満足していたのですが、鳥山さんに「総合運動場に花が緑色の桜があるよ」と言われて観に行きました。珍しい黄緑の花が咲いています。どうやらこれは、花弁に葉緑素が含まれている「鬱金（ウコン）」という品種のようです。３日ほど前に、桜新町を通りかかったとき「御衣黄（ギョイコウ）桜」というもっと緑が濃い花を見たのですが、カメラを持っていませんでした。ああ、残念！

異常気候で花たちも震え上がっているのではないかと思う毎日ですが、フラワーランドに白い花が今を盛りと咲いているのに出会いました。桜と同じバラ科のヒメリンゴです。盆栽で見ることが多いヒメリンゴですが、ここでは大きな木が斜め向かいに３本ずつ横に並んでいます。幹が白いのは虫除けの薬剤を塗っているからだとか。近くには真っ赤なシャクナゲ。いらか道沿いにあるお宅のシャクナゲも毎年きれいだなあと見ているので、その写真もおまけにつけました。現在パソコンのファイルには花の写真が山ほど入っているので、どれをお目にかけようかと悩むことしきりです。

砧公園の桜がすばらしいのは、枝が地面につくほどにあることです。ふんわりと広がった樹の下で花を裏側から眺めるというのもなかなか他にはないでしょう、と自分のもののように誇らしく思っています。公園の桜も素敵ですが、そこに行く前に見られる西用賀通りの桜のトンネルと、いらか道の楓の緑のトンネルが、これまたいいんですよ。ああ、この季節言葉はいりません。とにかく見に来てください。