百一歳の俳人
2010年09月15日
ラジオ体操のお仲間からお義母さまの句集をいただきました。本の帯には「誰しも感動する満百一歳の句集!」とある通り、事物に注がれる暖かな眼差しと豊かな表現力に、読めば読むほど驚き、感動し、お宅を訪ねました。明治42年(1909年)生れ、今年5月で百一歳になられた高島静さんは、昭和40年代から句作を続けてこられました。お元気で、おしゃれで、明るい方で、お友だちから「ニコニコさん」と呼ばれたりもするそうです。耳が少々ご不自由ですが、新聞を読むのが好きで眼鏡なしに(!)「朝日」と「日経」を丹念に読んでいらっしゃるんですって!! 昨年あたりまでバス電車を乗り継いで毎月の句会に通っていたそうですが、このところはご家族が車で送迎なさっているとか。でも、家の近くの砧公園やフラワーランドには1人でお出かけになって句作をするし、美術展が好きで世田谷美術館へもよく行かれると伺い、感嘆するばかりです。今年の猛暑をどんな風に感じていらっしゃるか尋ねたところ、句会に出す中から一句を書いてくださいました。字もお上手です! 灼熱の太陽を思わせるフラワーランドの葉鶏頭をバックにはめ込んでみました。印象に残った句もいくつか抜書きしました(俳句は縦書きでないと感じが出ない)。
Posted by つぼみ at 05:43│Comments(30)
│砧公園周辺
この記事へのコメント
お姿にも、俳句にも感心するばかり、言葉なし。
何時までもお元気で暮らしてください。
そう言えば、私の兄嫁の母親が今日100才になりました。
歯は全部自前、入れ歯、抜け歯なし、日本歯科医師会からも
表彰されたそうです。
Posted by naoki at 2010年09月15日 09:08
眼鏡無しには何もできないし、自前でない歯が2本ある私としては
高島静さんやnaokiさんの兄嫁さんの母上のお話にはただ驚くばかり
です。
Posted by つぼみ at 2010年09月15日 20:33
うーっん、絶句です。緑内障と視力低下、自前の歯もかぞえるばかり、身体を動かす機能の低下だけでなく、物事を受け止める感覚の衰えも自覚している身としては、100歳を越えてもみずみずしい感性をお持ちの大先輩に平伏するばかりです。
「100年前の女の子」という本の主人公である女性の記憶力にも驚きましたが、すごい方がいらっしゃるものです。
Posted by gwl at 2010年09月16日 11:15
素敵!としか言いようのない方ですね。自然体で、美しく、上品で、明るく。俳句も、お人柄そのままに大らかで、でも繊細で、まっすぐで、そして、ちょっとユウモアがあって。
75歳くらいで人生の幕を閉じたいと思っている私ですが、こんな風に年を重ねることができるなら、100歳までも生きたいと思い始めています。
とても素晴らしいお手本ができました。有難うございます。
Posted by ルイセニョール at 2010年09月16日 19:43
gwlさん、「100年前の女の子」という本のこと初めて知りました。
そのうちに読んでみようと思います。
ルイセニョールさん、お互いに元気で美しく100歳まで生きるよう
がんばりましょう。
Posted by つぼみ at 2010年09月16日 20:56
101歳!!すごいですね。
でもなんかおしゃれで若いですね。すてきです。
昭和40年から句作。。。。
43年うまれのわたしより長い歴史があるのですね。。。
ながーくつづく趣味すてきですね。
Posted by 最近は休刊日@西宮 at 2010年09月17日 20:25
「最近は休刊日」さまコメントありがとうございました。でも
休肝日じゃないんですか? 私はこの間誕生日検診で休肝日を
2日設けました。高島静さん、本当におしゃれでビーズの
ベストとてもすてきでした。
Posted by つぼみ at 2010年09月17日 22:03
子供を代表して御礼申しあげます。過分な取り上げ方でびっくり感謝です。 帯を外して表紙の写真を紹介してくださったお気遣い母にとって有難かったようです。 母の写真を見てびっくり、父の写真が母の肩にストンと収まっているんです。そこまで構図を描いてシャッターを切られたのでしょう。 しきりに父のことを質問されてましたねー 24年前の10月1日に先立たれた父のことを「お父さんは私が嫌いになったのかしら、ちっとも私のことを呼んでくれない!」と
いうのが、最近の母の口癖です。 大高霧海先生・永田書房さんに「せたがや八季」のつぼみさんのブログのこと報告したら、喜んで下さいました。
Posted by コーボー at 2010年09月18日 14:09
コーボーさま、コメントありがとうございました。句集の装丁が
とてもよかったので、帯をはずして撮りました。父上の写真が
眼に入りそれを入れた構図にした、と言えばかっこいいのですが
これはただの偶然です。でもそんな写真が撮れたのは嬉しいです。
「せたがや八季」も最近は休刊日が増えましたが、ふだんなかなか
会えない方々に「私は元気です」と発信し、皆さんからのコメントを
いただく交流の場にするため、細々でも続けようと思うようになり
ました。今後も「せたがや八季」をよろしくお願いします。
Posted by つぼみ at 2010年09月18日 21:21
つぼみさん、お誕生日おめでとうございます。
高島静さんのようにお元気で素敵な笑顔の毎日の連続ですように。
24年間に亘るお仕事、おつかれさまでした。
これからは、「せたがや八季」で、つぼみさんとコメントを寄せられる方々の健康を確かめたいと思います。月3回くらい・・・期待し、よろしくお願いします。
Posted by geraco at 2010年09月19日 05:30
geracoさま、私の誕生日覚えていてくださってありがとう。
高島静さんの句に「名句出よ子規忌のこの日皆集い」というのが
あって、子規忌とはいつだろうと調べたら、9月19日でした。
獺祭(ダッサイ)忌とも言うそうです。カワウソが沢山捕獲した
魚を食べる前に並べておくことから転じて、詩文を作る時多くの
参考書をひろげちらかすことを獺祭とよぶので、子規はその居を
獺祭書屋と号したそうです。
こうやって、なにか書いていくうちに今まで知らなかったことに
新知識を得るって面白いですね。ブログの案を練るとき私のPCの
周りは、獺祭状態です。
長年やってきた仕事を終了するにあたって、「せたがや八季」も
終了して人生をリセットしようかと思っていたのですが、皆さんが
色々書き込んでくださるのが嬉しくて、最低月2回でも続けられ
たらと思うようになりました。書き込みもよろしく。
Posted by つぼみ at 2010年09月19日 07:32
高島 静さん=「ニコニコさん」に魅了され、楽しい素敵なコメントが続きますね。私も仲間入りさせてください。
つぼみさんのブログが続く、と確認でき、とても嬉しいです!!
ブログに未知のことが出て来た時、ネットで関連記事に次々飛んでいく楽しさも味わっています。
確かgwlさんも、「調べる楽しみが増え、感謝」と書いていらした思います、同感々々!!
ニコニコしながら、人生を楽しむのが理想です。末永くよろしくね!!
Posted by majikku at 2010年09月20日 19:17
majikkuさん、いつもコメントありがとうございます。
とにかく今まで未知のことにめぐり合っては色々と調べて
ブログを書くのを楽しんできました。書込みしてくださる
方々には本当に感謝です。
Posted by つぼみ at 2010年09月20日 21:51
コーボーさま、「お父さんは私が嫌いになったのかしら、ちっとも私のことを呼んでくれない!」とおっしゃるお母様、そのお気持ちを俳句に詠んでいらっしゃるのでしょうか? ぜひ、ご披露くださいませ。
Posted by ルイセニョール at 2010年09月21日 09:10
句集の中で「夫」という文字が出てくる句は、私が気づいたかぎり
では「夫逝きて虚しき日日や盂蘭盆会」「亡夫撮りし写真数々震災忌」でした。ルイセニョールさんのおっしゃるような句があれば
私もぜひお聞きしたいです」
Posted by つぼみ at 2010年09月22日 20:24
「秋彼岸 帰へりのお供 したきもの 静」なかなか宿題が出来ませんで済みません。 そのうちに「嫌いになったのかしら・・・」も出てくるかもしれません。
Posted by コーボー at 2010年09月23日 15:47
なんて奥ゆかしい! とても優しい気持ちになりました。
厚かましいお願いをお聞き入れくださって、お母様に心からの感謝申し上げます。
「嫌いになったのかしら・・・」のお気持ちが、どのように詠まれるかも楽しみにしております。
Posted by ルイセニョール at 2010年09月23日 19:47
ルイセニョール様 つぼみ様
宿題をと申しているのですが
「彼岸とは 如何なるところ 見たきもの」
今はこんな心境だそうで・・・スミマセン
Posted by コーボー at 2010年09月25日 20:09
思わず笑みがこぼれ、そして「さすが101歳の貫録!」と感嘆しました。若い感性とお年なりの達観と・・・ほんとうに素敵な101歳でいらっしゃいますね。
このコメント、「ちょっこし・・・」のほうに書き込もうかと思いましたが、19の書き込みはrecord highではないかと、こちらに書き込むことにしました、つぼみさん。
コーボーさま、有難うございました。また、ご披露くださいませ。
Posted by ルイセニョール at 2010年09月26日 17:13
ルイセニョールさま、コーボーさま
私のこの書き込みで20、多分新記録! 盛り上げてくださって
本当にありがとうございます。
Posted by つぼみ at 2010年09月26日 21:17
昨夜、ある送別会がありました。
今後もずっと・・・ね、と交し合った時、
「貴女の感性は俳句向きカモ、始めてみない?」と言われました。
嬉しかったです!
ステキな高島 静さんに少しでも近づけたら、最高ですね!
それにしても、どなたか手解きしてくださあ~い!!
Posted by majikku at 2010年09月30日 08:07
majikkuさん、その「始めてみない?」と言った方はどうなんでしょう? 私も今回「俳句っていいなあ」とつくづく思いましたが、まだ
始めようというところまでには至りません。次々と名句が浮かぶ
高島静さんがうらやましいですね。
Posted by つぼみ at 2010年09月30日 19:43
秋の七草、クズの花のブログのあと、そっと半月前に拝見した
「百一歳の俳人」のブログを開けてみてびっくり!
こんなに沢山の書き込み、凄~い!
つぼみさんへのお誕生日プレゼントとして記録更新となりますように私もお仲間に入れていただきま~す
それにしても静さまの俳句「一世紀生き覚えなき此の猛暑」2010年・平成22年夏は新記録!しっかり記憶に残りましたね
つぼみさんお願い!時折、ニコニコさんの俳句をご披露くださいね
つぼみさんが休肝日を2日もとられているの?せたがや八季ファンのためにお身体に気を付けて発信してくださいね
「100年前の女の子」も話題に上がり、私もぜひ読みたい本です
Posted by yyg at 2010年10月01日 23:56
yygさん、ニコニコさんの句をご披露していただくなら
コーボーさんにお願いするほうがいいようです。
Posted by つぼみ at 2010年10月02日 05:36
こーぼーさん、
心和むニコニコさんの俳句をこれからもご披露くださいね。
楽しみにお待ちしております。
Posted by yyg at 2010年10月02日 09:48
あらいやだ!コーボーさんでしたね
失礼いたしました。このところドジ続きの私です
お見知りおきを!
Posted by yyg at 2010年10月02日 09:51
majikkuさま
「終わりなき句にかかわりて秋惜しむ 静」風の道という句会がありまして、せたがやでは、上野毛地区会館で毎月第一日曜日に句会が催されます。事務局は、用賀の山脇さん03-3700-2652です。高島静のブログを見てとおっしゃれば、ドナタデモOKです、話してあります。コーボーは「門前の小僧習わぬ経を読まず」です。
沖縄・石垣島・西表島など八重山諸島へ行っていて、遅れてスミマセンでした!
Posted by コーボー at 2010年10月09日 10:49
yygさま
「更衣 老いには老いの 洒落気まだ 静」
「暖かや 鳩は胸より 歩き出す」
「生涯の 喜憂たためる 古扇子」
「プラハ展 木の葉しぐれに 逢いもして」
ときどき、独りで世田谷美術館に行って、砧公園で子供たちと遊んで来るようです。 大変遅くなって済みませんでした。
Posted by コーボー at 2010年10月09日 11:18
つぼみさん
9月は、御誕生日、24年の御勤めご卒業おめでとうございます。
ブログも続けられるとか、楽しみにさせて下さい。
ところで我が家は神道なんです、ドウデモイインデスガ。 死後は戒名もなく名前の下に命が付いて、コーボー命なーんていう事になり、千の風になって、せたがややその辺の草葉の陰をうろうろしています。生まれ変わりも信じています!
24年前の10月1日に父は亡くなり、翌春庭で子猫が沢山産まれました。 そのうちの一匹が、家の中に入って来てしまいます。 艶の良い黒猫で、手足と襟元が白く美しい猫だったので、つい家の中で飼うようになりました。 我が家は長寿の家系なのか、20年生きました! そして、ちょうど20年目の10月1日にあの世へ旅立ちました。 4年前の出来事です!!
Posted by コーボー at 2010年10月09日 12:58
昭和61年10月1日から携わった仕事に、平成22年9月30日
終止符を打ちました。今は開放感に浸って「そうだ、お蕎麦を食べ
にいこう」と、思い立ったらその日に行ける自由を楽しんでいます。
これでコメントはついに30! これまでは、コメント数が二桁までいくこともそれほどなかったので、この記録が破られるのはなかなかないでしょう。高島静さんのおかげです。
Posted by つぼみ at 2010年10月10日 06:16