氷の花
2010年01月07日
シモバシラを知っていますか? 冬の朝、土の下から出てくる氷の柱ではありません。シソ科の植物で、秋に白い花を咲かせるようです。その後枯れた茎だけになるのに、真冬に氷の花を咲かせます。この植物の存在を知ったのはごく最近、暮れのフラワーランドで「寒い朝、シモバシラの氷の花を見られますよ」と聞きました。正月休み明けの寒い朝「わぁ!」と感激です。薄茶色の茎を中心に、実に可憐で繊細な氷の花が咲いていました。枯れたように見えても根は生きていて、夜間に吸い上げる水分が中を伝っていく途中で膨張して茎の繊維が裂け、しみ出た水分が凍るのです。露地とプランターとでは氷の質がちょっと違うように見えます。冬枯れの園で小さな喜びに巡り会いました。
Posted by つぼみ at 11:48│Comments(6)
│砧公園周辺
この記事へのコメント
貴重なものを見せていただきました。高尾山のシモバシラが消えつつあるというのをテレビで見たばかりでしたので、嬉しいお知らせです。
とはいいながら、寝坊の私は近所の霜柱さえ踏んだことがないので、この冬に見に行けるかどうか自信がありません。有難うございました。
Posted by gwl at 2010年01月07日 13:11
霜柱と聞いたらはな垂れ小僧の頃をおもいだしました。
Posted by naoki at 2010年01月07日 16:29
霜柱ー氷の花から、naokiさんは、はな垂れ小僧を連想ですか?!私は、もう少しロマンティックに団伊久磨さんが作曲した「雪のお城」という子守唄です。
昔昔よ北の果て
オーロラの火の燃えている
雪のお城がありました
雪のお城のお庭には
氷の花が咲いていて
雪の小人が住んでいた
5番まで続くのですが、きっと、女性の読者の方々は、かつて、歌ってらしたのではないでしょうか?
本当に氷の花があるのですね! 新年早々、また、新しいことを知りました。
Posted by ルイセニョール at 2010年01月07日 21:09
シモバシラ、知りませんでした。綺麗ですね。不思議な植物があるものですね。もっと知りたくなってネットで調べてみました。植物学者伊藤圭介さんに因んで学名はKeiskea japonicaとのこと、伊藤さんが発見したのでしょうか。一度霜柱ができると茎の構造が壊れるので、1年に一度だけの現象とのこと、つぼみさんは新年早々Good chanceを掴んだということでしょうね。でも、どうしてこの植物だけ?自然界のことですから何か目的があるのでしょうね。単に茎の構造を壊すことだけが目的かも。どなたか教えてください。
Posted by 花オンチ at 2010年01月08日 00:13
フラワーランドに行き、花オンチさんの疑問をぶつけてみましたが
「毛管現象ですよ」との答しか得られませんんでした。「枯れる前の茎を真横に切ると四角い茎の四隅に穴ができている」とも言われましたが、とにかく自然界には不思議な現象が色々と起きるのですね。
「雪のお城」知りませんでした。こんな子守歌を聴きながら育ったら感受性豊かな子どもになりそうですね。
Posted by つぼみ at 2010年01月08日 16:32
東京の田舎である我が家の近くでは最近でも寒い朝には霜柱が立っています。それを見ると霜焼けが崩れていたくて泣いた幼児時代を思い出します。植物のシモバシラは噂だけ知っていたので、写真ではじめてみて嬉しかったです。いつか本物を是非みたい!
Posted by 巳 at 2010年01月08日 21:07