たまりば

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大国様の治療

2009年12月16日

大国様の治療 
大黒様が、ワニザメに毛をむしられた白兎に「きれいな水で身を洗い、ガマの穂綿に包まれ」と教えたと童謡にあるのは「因幡の白兎」。水車が回るフラワーランドの池にガマ(蒲)があるのを知ったのは初夏のころです。その数カ月前に、ある人の写真でフランクフルトソーセージのごとき物体から白い綿毛がモクモクとはみ出してくるのを初めて見て感嘆したところでした。さあ、私もガマの穂綿が湧き出す写真を撮って皆さんにお目にかけようと大張り切り、半年間辛抱強く見守って、ついに穂綿が出てきたときに、思わぬ事実に直面しました。「古事記」では、大国様の指示は「ガマのホの上に寝転びなさい」でした。漢方で「蒲黄=ホオウ」と呼ぶ蒲の花粉は、古代から傷の治療に重用され、花粉は7月の写真の穂の上の部分にはりついていて、梅雨の前に飛散するのだそうです。童謡や絵本を作った人は、白くふわふわしたホワタ(穂綿)のほうが子どもの頭にすんなり入ると思ったのかもしれません。つまり、兎丸裸事件は、穂綿が舞い飛ぶ晩秋ではなく、穂に花粉が付着している初夏だった?!

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    Posted by つぼみ at 21:58│Comments(11)砧公園周辺
    この記事へのコメント

    私も、数ヶ月前、穂綿の噴出している写真を送ってもらって、大感激。つぼみさんのブログアップを待ち望んでいたのですが、意外な結果に再びの驚き! 

    ’ススキ’の時に初めて荻のことを知り、調べているうちに、ふと、’己は河原の枯れ芒・・・’という歌詞、河原なら荻ではないかしら?と疑問を持ちました。

    親しみ易さ、韻などから、少し、実際とは違う言葉が使われていることがあるのかもしれませんね。
    Posted by ルイセニョール at 2009年12月16日 22:45

    題名も内容も面白い!ガマノホが蒲黄=ホオウのことであったなんて
    考えもしませんでした。だいたいホオウなんてまったく知らなかったですから。

    私は穂綿も知らずにいて、ウサギはあのアイスキャンディのようなもの
    をならべて寝たのだと思い込んでいました。

    世田谷八季はほんとうに勉強になります。有難うございます。どうか
    お風邪を引かずにこの冬も楽しませていただけますよう願います。
    Posted by gwl at 2009年12月16日 23:02

    丸裸になったウサギに白い穂綿にくるまれば白い毛皮ができるよというのが大国さまの教えだと思いこんだいて私はすごく単純!? そのほうが絵になることは確かですよね。
    この亀のポーズすごいです、笑えます。あの足、人間の足みたい。顔はどっちを向いているのかしら? シャッターチャンスがすばらしい。
    Posted by 巳 at 2009年12月16日 23:06

    追伸:大黒様と大国様の両方の表示がされていますが、どっちがただしいのでしょう? 歌は「ダイコクサマ」と発音していましたよね?「古事記」を調べれば良いのですが…
    Posted by 巳 at 2009年12月16日 23:10

    ガマの穂綿のシャッターチャンス!やりましたね!!すごい、そういえば、9月末に小石川後楽園の田圃にもガマの穂をみかけましたね。今頃、あそこの
    ガマも穂も綿に包まれているのかしら!

    ところで、三枚の写真の真ん中は、11月末頃ですか?まわりの野草が少し黄色く色づいているように見えますね。それにしても時間をかけて観察なさりながらのスナップ写真をよく監修されていて素晴らしい…!

    初冬の静けさのなか、日溜まりでのカメの昼寝。のどか!のどか!
    今年もあと2週間しかありませんが、お健やかに佳い年をお迎えくださいネ!
    Posted by yyg at 2009年12月16日 23:53

    つぼみさんの観察には本当に驚くことが多いですね!

    それにしても、コメントを書き込む方々の勢いにも驚かされますよ!!
    さっきつぼみさんの記事を読んだとき、コメントはゼロでした。
    あとで、と思って・・・閉じて・・・
    今また開けたら、なんとコメントで溢れてました!
    私の書きたかった事、皆さんが書いちゃってます・・・ 
      遥かむかし、小学校の学芸会で、
      ガマの穂の上をゴロゴロした記憶のある者より
    Posted by majikku at 2009年12月17日 00:25

    majikkuさんの言うとおり、今朝開けてみたら書き込みが沢山あって驚くやら嬉しいやら。

    しかし巳さんに指摘されるまで、ダイコクさまの表記を2種使っているのに気づかなかったのは失敗でした。大国主命(おおくにぬしのみこと)ですから大国様が正しいと思います。
    Posted by つぼみ at 2009年12月17日 07:38

    ヤー! 賑やかですね。大黒様もお喜びでしょう。
    Posted by naoki at 2009年12月17日 09:35

    亀の写真を、じ~っと凝視して、疑問! 亀は首だけでなく、股関節も360度回転するのかしら? 首と脚を仰向け状態で、うつ伏せに寝ているように見えるのですが・・・
    Posted by ルイセニョール at 2009年12月17日 23:47

    確かによく見ると不自然なですね。脚は出ていても手が出ていないのが無精な感じもするし。でも360度回転するってことはないんじゃないかしら。今度また観察してみますが、もう冬眠に入ったかもしれません。
    Posted by つぼみ at 2009年12月18日 20:57

    蒲団(ふとん)という言葉に「蒲」が入っていますが、実際にガマの穂を蒲団の芯に入れたと広辞苑に出ています。
    Posted by つぼみ at 2009年12月18日 21:02
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      コメント(11)