むべなるかな
2009年04月19日
世田谷美術館とレストランを結ぶ通路沿いの石棚にキウイが鈴なりに生るのを毎年見てきました。下がプランターボックスになった逆三角形の石造りの柱が25本並んでいます。キウイの花をブログに出す準備が整ったところで、念のため調べてみました。そうしたら、実はどう見てもキウイフルーツと思っていたのに花は全然違います。「これはいったい何?」そのとき、数日前に友人から「ムベを知っていますか」と写真つきのメールが来たのを思い出しました。「むべなるかな(ムベだったのか)!」とつぶやいてしまいました。本来は「なるほど」とか「もっともだ」の意味ですが……。「ムベ」の名の由来は、昔、天智天皇が近江の地で老夫婦に長寿の秘訣を訪ねたところ、秋に採れるムベの実を食べているからとの答えを聞いて「むべなるかな」と言われた故事からだとか。馥郁たる芳香がすると聞いて、鼻を上に向けてピョンピョン跳ねてみましたが、匂いは感じませんでした。
鹿児島出身の人が「私たちの田舎では『ウンベ』って呼んでいるのよ」と言ったので、落語で聞いたこんな話を思い出しました。「えー、方言というのは面白いもので、先日九州でゴルフをいたしましたが、OBを出したのにキャディーさん『ナイスショット!』と叫ぶではありませんか。そんなわけないだろうとよくよく聞いてみたら『なんばしょっと!』と言っていたのでございます」
Posted by つぼみ at 10:03│Comments(6)
│砧公園周辺
この記事へのコメント
キウイならぬムベ の実が鈴なりになった光景(秋?)も、ぜひ、見せてくださいね。
Posted by ルイセニョール at 2009年04月19日 10:23
あらまぁ、ウンベの花を始めてみました。
普通は山にあるものだと思ってました。
鹿児島で、ウンベをシーズンになると山積で売っていたのを思い出します。
種が面倒くさいですが、豊富にオヤツが無い時代でしたから、喜んでいただきました。
Posted by tosi at 2009年04月19日 10:38
今度ムベの実が生ったら、絶対食べてみたいと思います。アケビの仲間なので甘くておいしいらしい。でもオヤツに食べていたというtosiさんの言うとおり、タネを口の中でより分けて出さないといけないといところは、ぶどうみたいなのかなあ。
Posted by つぼみ at 2009年04月19日 20:34
ちちちち、葡萄とはまるっきり違います。(~_~メ)
手の平に収まるほどの「ウンベ」の果皮を押し開くと簡単に開きます。そのなかに種がぎっしり詰まってます。
種の周りを包んでいるトロリしたというか、糊状の粘液が甘いのです。
それを舌でからめとって、種をよりわけて吐き出すのです。
かなり面倒くさいのです。
Posted by tosi at 2009年04月19日 21:52
とすると、それは、ザクロとよく似ているようですね。 食べてる自分を
想像すると、舌が痛くなりそう。
Posted by ルイセニョール at 2009年04月21日 22:05
とにかく今年ムベが生ったら体験してご報告しますね。
Posted by つぼみ at 2009年04月21日 23:23