団十郎に会える朝
2009年08月26日

なんとも味のある渋い色……歌舞伎で用いられる三色の定式幕に使われている、団十郎茶(または柿色)と呼ばれる茶色なので、団十郎という名の朝顔です。歌舞伎の名門市川団十郎家が好んだ色とか、当り役の衣装の色だとか言われています。先日物知りのTさんに「団十郎がいるよ」と言われ、初めて知りました。砧公園のラジオ体操広場近くのフェンスには色とりどりの朝顔が咲いていますが、これは一番端にあるので、今まで気づきませんでした。朝顔は一日花なので「こんなに咲いて明日の分はあるかしら」と思うのですが、このところ前の日より多いくらい咲いています。団十郎さまに会える朝はもう少し続きそう。早起きのご褒美です。

Posted by つぼみ at 13:56│Comments(7)
│砧公園周辺
この記事へのコメント
なんとも味のある渋い色・・・私もそれ以外に表現ができません。
佳い色ですね。この色を出すために費やされた年月に頭が下がります。
暇人がいつの世にもいるものだとも。
Posted by gwl at 2009年08月26日 14:39
芙蓉・朝顔・・・一日花
「一日花」 この言葉って何か訴えてくるものがありますよね。
そう感じるのは、私の歳のせい?
一日一日を大切に、味のある生き方をしたいなあ、と思うこの頃・・・
Posted by majikku at 2009年08月27日 09:31
ある人の文芸作品に、朝顔市で団十郎という茶の花を買った、とあり、何のことかよくわからず、知人とあれこれ推測していました。つぼみさんの今日の紹介で一気に解決。素敵な花と言葉と色と、その謂れまで知りました。ありがとう。
Posted by 花オンチ at 2009年08月27日 23:55
花の命は短くて……。フラワーランドでも朝顔の写真をずいぶん撮りましたが行くのはどうしても9時過ぎなので、みずみずしさが失せたように感じていました。花オンチさんのお役に立てたとは、嬉しいです。
Posted by つぼみ at 2009年08月29日 07:40
初書込です。
いつも、花、木、鳥・・・ぼんやり歩いていた私に、居ながらにして、図鑑を見せてくださるつぼみさん、ホントにありがとうございます。先日は丸子川の玉川病院の下辺りで白鷺を見ました。
毎日、ラジオ体操されているのですか?一年中ですか?中々、あの時間に砧公園に辿り着くのが難しい私です。
大好きな町、岡本、瀬田、砧・・・こんなに丁寧に歩いていらっしゃる方がいるなんて、・・・小坂邸が、耐震強度の問題で、閉鎖になっているのを残念に思っている一人です。早く、再開されるといいですね。木立ちがまばらになって、竹が増えてしまったのも残念です・・・
きっと、どこかですれ違っているのかもしれません・・・これからも楽しみにしてます。
Posted by wataru at 2009年09月24日 08:29
本題を書き忘れましたが、団十郎茶、って十八番の「暫」のあの色ですか?
日本の文化って、やはり自然と密着していて、奥が深いですね。
Posted by wataru at 2009年09月24日 08:31
wataruさん、初書き込みありがとうございました。
私は6年前の秋に砧公園にラジオ体操に行くようになりました。真冬は
真っ暗なのがいやですが、「眠い」と「寒い」はあまり感じないので、1年中
行ってます。
小坂邸の閉鎖は本当にがっかりですね。外がきれいになったけれど、中に入る気がしなくなりました。ファーマーズマーケットに行くために、週に1度は小坂邸の遊歩道を通っています。
団十郎茶は、おっしゃるとおり「暫」の衣装の色のようです。
今後も「せたがや八季」をどうぞよろしく。
Posted by つぼみ at 2009年09月24日 17:41