スポンサーリンク
早春の花
2010年01月31日
スーパーOKのレジの横にはピーナッツの袋が山と積まれ「今年は気合を入れすぎて開運の豆を作りすぎてしまいました。会員が1袋ずつ買ってくださると助かります」と貼り紙がありました。立春も間近なんですね。春にまず咲く花と言えばマンサク。枯葉がほとんど落ちていないのは去年と同じですが、今年は花がとても多く枯葉に負けずがんばって咲いています。いよいよ砧公園「八季の坂路」の花ごよみが幕開けです。
卵からバラ
2010年01月25日
どうしたってバラにしか見えないでしょう? これはシダーローズ(cedar rose)と呼ばれる松ぼっくりです。去年の夏「枝の上の卵」と紹介したヒマラヤスギの実が大変身しました。卵の芯が伸び、下は三角形のかけらでバラバラに、天辺はバラになって落ちてくるのです。シダーローズに詳しい鳥山さんの話だと、この冬は例年より落ちてくるのが遅かったとか。室内にちょっと飾ってもかわいいし、リース作りの素材としても人気があり、鵜の目鷹の目で探す人が多くて見つけるのは大変です。写真のバラ(直径6cm)みたいなのが欲しかったら、早朝に行かなければなりません。さすがの私も6時前に真っ暗な公園でライトを頼りに探すほどの元気はなく、いくつか持っていますが全部いただきものでした。でも地面に落ちたかけらの写真を撮っているとき小さなバラを見つけました。砧公園の恵みはいろいろです。
アロエの花
2010年01月19日
用賀駅近く玉川台「自然観察林」の南側でアロエの花が咲いているのを見かけました。アロエは、やけどその他に色々な薬効があるので鉢植えで持っている家は多く、ありふれた観葉植物と思っていたのですが、花を見たのは初めてです。ずいぶん華やかに咲くのだなあと感心して写真を撮りました。その後周辺でいくつか見かけましたが、数も大きさもここのが断然ナンバーワンです。3500年くらい前の古代エジプトでミイラと共に発見されたパピルスには、アロエについての記述があり、ミイラの防腐剤に使用されたとか。クレオパトラが美貌の維持に化粧水に入れて使用したのは有名な話なんですって。伊豆ではアロエ祭りがあり、宿屋のメニューにアロエのお刺身があるそうです。おいしいのかしら?
百年に一度咲く
2010年01月13日
百年に一度花をつけるので、英語で「CENTURY PLANT」と呼ばれるメキシコ原産のリュウゼツラン(龍舌蘭)が今フラワーランドの温室で咲いています。百年に一度はちょっとオーバーなようですが、40~60年はかかるらしく、花が終わると株も枯れてしまいます。03年には、浜離宮で55年目に咲いたとニュースになりました。フラワーランドのこの株は、7、8年前にある園芸店がクローズするときに引き取られたものなので、年齢不詳です。去年の秋に株の真ん中から枝が伸びてきて「えっ、花が咲くのでは!?」と驚いているところですと聞いてから、私も見守ってきました。なかなか咲かなくて温度が足りなくてだめなのではと不安になるほどでしたが、正月明けの一月六日、ついに最初の一輪が開きました。メキシコでは、この株の汁液を醗酵させたプルケというどぶろく風のお酒が造られるとのこと。テキーラの原料になるのも種は違いますが龍舌蘭です。地味な花ですが、会うのは私の生涯でこれっきりかなと思うとしみじみ見つめてしまいます。
氷の花
2010年01月07日
シモバシラを知っていますか? 冬の朝、土の下から出てくる氷の柱ではありません。シソ科の植物で、秋に白い花を咲かせるようです。その後枯れた茎だけになるのに、真冬に氷の花を咲かせます。この植物の存在を知ったのはごく最近、暮れのフラワーランドで「寒い朝、シモバシラの氷の花を見られますよ」と聞きました。正月休み明けの寒い朝「わぁ!」と感激です。薄茶色の茎を中心に、実に可憐で繊細な氷の花が咲いていました。枯れたように見えても根は生きていて、夜間に吸い上げる水分が中を伝っていく途中で膨張して茎の繊維が裂け、しみ出た水分が凍るのです。露地とプランターとでは氷の質がちょっと違うように見えます。冬枯れの園で小さな喜びに巡り会いました。