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美術館の大クヌギ
2009年01月27日
世田谷美術館の横に、大きなクヌギがあります。冬は見事な枝ぶりにほれぼれしていますが、春に若葉が芽吹き、木全体が緑の薄衣をまとうとそれはまた心奪われる眺めです。今日は世田谷美術館の「十二の旅:感性と経験のイギリス美術」を観てきました。「ターナー、リーチ、ゴールズワージーなど十二人のイギリス人アーチスト」の作品が展示されています。「ターナー」と聞いて反射的に漱石の『坊ちゃん』が心に浮かぶのは、私だけでしょうか? 釣りに行った周囲の景色を「あれはターナーの景色にありそうだね」と赤シャツが言い、野だいこが「まったくターナーですね」と応じ、坊ちゃんが「ターナーっていったい何だ?」と思う場面。子どもだった私の心にも「ターナーって?」としっかり焼きつきました。
入り口の手前にポールがあり、今日はイギリス国旗、日本国旗が掲げられていて、この紫色の旗は何でしょう? 受付で聞いたら、「世田谷区の旗」でした。
カモとまな板
2009年01月23日
世田谷通りと仙川の交差点から仙川の上流に向かって遊歩道を歩いていったら、カモに出会いました。すぐ目の下にいるのを撮れたので羽根の模様がよく分かります。鳥の世界ではオスのほうが派手という常識から言えば、これはメスですね。連れ添って泳いでいるカップルや、こんなところに餌があるかしらと思うようなところでせっせと石を突っついているカモも見ました。
カモとまな板、何の関係があるの?と思われるでしょうが、この遊歩道の先には「東宝日曜大工センター」があり、私はまな板を削ってもらうために歩いていました。うちのまな板は、友人M氏の郷里、鹿児島に長いこと根を下ろしていた大イチョウから切り出された由緒あるものです。長年の酷使によって真ん中がくぼんで水がたまるようになったまな板が、10分後、たった400円で新品同様になりました。これで、自家製塩辛を箸でつまんだとき3、4切れつながってくることはなくなるでしょう。きれいになったまな板とともに写っているのは、友人K子さんが「魔よけになるから台所に吊るして」と送ってくれた「鷹の爪」です。
白梅と白猫
2009年01月18日
梅の季節にはまだちょっと早いのですが、砧公園には少々気の早い白梅の木があって、毎年一番早く咲き始めます。今年ももうこんなに咲いています。すぐ横に同じような白梅があるのですがこちらは1、2輪がほころびているだけ。日当たりのせいでしょうか。木のそばまで行かないうちに香りが漂ってきます。
この木は「三の橋」の近くにあります。公園東側「ねむの木広場」のそばの梅林を見に行ったら、紅梅が2本ほど少し咲いているだけでした。でもそこで、「梅にウグイス」ならぬ「梅に白猫」を発見して「えっ」と驚き、思わず写真を撮ってしまいました。どうやら引き綱をつけられてお散歩中の猫が木に登ったために綱が枝にからまって、下りられなくなったという状況のようです。引き綱をつけた猫のお散歩を初めて見ました。
BWの季節です
2009年01月13日
冬はBW(バードウォッチング)の季節。木々の葉が落ちて見えやすく、北国から冬鳥が来るからです。砧公園にはこの時期望遠レンズつきのすごいカメラを持った人たちがあちこちで上を見上げて鳥に狙いをつけています。でも鳥を撮るのは難しい! 小さくて高いところにいるし、近づけば逃げていく。これはツグミですが、この後フェンスの向こうに下りて地面を歩いて行ってしまいました。
ここは、バード・サンクチュアリです。砧公園の西側に鳥たちが憩うための囲いがあり、覗き窓から鳥たちを観察できます。このところいつ行ってもこんな風にカメラを構えた人たちに出会います。 「あれはアカハラよ」と教えてもらいましたが、直後に「あっ、シロハラも来た」と言われ、たいした知識のない私は戸惑うばかりです。カモはたくさん来ています。カモならよく分かります。窓から鳥たちを眺めること40分、そろそろ帰ろうかなとカメラをバッグに入れ歩き出したとき「今夜はカモ鍋で熱燗」と夕食のヒントが浮かびました。
水琴窟の優雅な響き
2009年01月10日
水琴窟(すいきんくつ)をご存知でしたか。これは昔の人が発案した庭園の優雅な仕掛けです。地中に、底に小さな穴を開けた瓶を伏せ、上に小石を敷きます。手水鉢から柄杓に汲んで手を洗った水が滴り落ちると空洞に反響して琴の音色のように聞こえるのです。「日本水琴窟フォーラム調査」のサイトによると、東京23区にある水琴窟は全部で31、世田谷区には3ヵ所にあるそうです。そのうちのひとつが瀬田の吉村邸。吉村家では道行く人たちに「どうぞ音を楽しんでいってください」と門のところに書き出してくださっています。以前からウォーキング中たまに立ち寄っていましたが、今回はお正月らしく生花が飾ってあって、すがすがしい気分になりました。 <追記>ここはヤドリギをたくさんつけたケヤキのお屋敷のすぐそばです。
ヤドリギPARTⅡ
2009年01月07日
前回は瀬田近辺のお宅のケヤキに付いたヤドリギを紹介しましたが、実は砧公園にもヤドリギが寄生した木があります。砧公園通の友人M氏が「砧公園のいいところは枝がわりあい低く下がっている木が多く、花や実がよく観察できることです」と言うように、ヤドリギが近くの枝についているのでどんな風に寄生しているのかが分かります。枝として生えているようにしか見えませんが。宿主はエノキで、ファミリーパークの中心あたりにあります。
ヤドリギがいっぱい!!
2009年01月06日
ウォーキング中にふと上を見て「わぁー」と言ってしまいました。だって、のけぞるようにしないとてっぺんが見えないほどのケヤキの巨木に、いくつもいくつもヤドリギがついているのです。山歩きでならいざしらず都会の住宅地でこんな光景を見られるとは! ヤドリギは、木に寄生して養分や水分をもらう植物ですから「ケヤキさん、こんなに取り付かれて大丈夫?」と心配になります。道から塀の上にそびえている木の写真を何枚も撮りましたが、電線や隣家が入ってしまい満足できません。ある日、塀の外でお掃除している女性を見かけ、思い切って話しかけてみました。この家の方でした。お話しているうちに「じゃ、入ってみますか」と言ってくださいました。これはそのお宅のお庭で撮った二度と撮れないであろう写真です。 鳥もたくさん群がっていました。
蝋梅の匂い
2009年01月04日
午後になって木全体の写真を撮りに行きました。すると、なんだか匂いが薄くて物足りません。きっと朝の澄んだ冷たい空気の中でこそ香りが際立つのでしょう。
ラジオでこんな俳句を紹介していました。蝋梅には、太陽より月の光が似合うようです。